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航空機事故、ヒトと機械の新しい時代のはじまり
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    JUGEMテーマ:ニュース

     今日は貴重な学校が無い平日なんで、新バージョンあたけぼねの開発のお仕事なんですが、予算も無い中で次々に新しいことを考えるおかげで効率が悪い。でもまあ見えてきました。

     ここのところ航空事故に関するニュースが増えていて、昨日は広島空港に着陸しようとしたアシアナ航空機が滑走路を外れて22人が重軽傷を負う事故がおきました。最初単なるオーバーランかなと思ったのですが、今日になってよくこれだけの事故で済んだという事故だとわかってきました。

     一歩間違えば大惨事というフレーズはニュースでは定番で、最近では熊本空港で滑走路上に点検用の自動車が居るのに、自衛官で一人で勤務していた管制官がミスで着陸を指示し、途中で機長が気がついて着陸をやり直していた。というのがありました。この時自動車と飛行機の距離は500mだったということですが、飛行機と車が滑走路を走るというのはアクション映画ではおなじみで、500mもあれば自動車側でも十分よけられたということで、一歩間違えば大惨事の度合いが今回とは全然違うと思うわけです。

     今回の事故は突然の濃霧で滑走路が見えなくなり、着陸をやり直さずに目視で滑走路を探したため通常より30mも低く進入し、滑走路手前の設備に接触して機体を破損しながらの着陸だったということで、本当にセンチ単位で当たり所が悪ければ大破爆発炎上事故になってもおかしくない事態だったということです。

     客席内では盛大に悲鳴があがったようですが、それというのも、一ヶ月もたたない前にジャーマンウィングのエアバスが副操縦士が150人を道連れに心中したという大事件があったばかり。航空機事故は連鎖するといわれていて、昨年からいろいろ変な事故が続いています。

     アシアナというば韓国第二の航空会社で第一位はナッツリターンで有名になりましたが、韓国といえば今日は300人あまりが犠牲になったセオウル号沈没事故の一回忌。あれはあまりにも杜撰な安全管理のおかげで起きた事故で、避難誘導さえちゃんとしていればフタケタくらい犠牲者が少なくて済んだはずの事故でした。

     20世紀は世界大戦とともにこういう旅客移動手段が格段に進歩した世紀でした。船舶の最初の大事故がタイタニックの沈没で、航空機事故はヒンデンブルグの爆発炎上。おかげで飛行船は未来を奪われてしまいましたが、変わった飛行機は飛行船時代よりもはるかに大きな犠牲者を生んできました。

     世紀末から今世紀にかけてこれらをコンピューターという機械が補佐して、より安全を確保しようという試みが本格化しました。初期には名古屋空港中華航空機事故みたいな逆に大事故をおこすこともありましたが、全体として事故は大きく減り、LCCのような安全を確保しつつの低価格化と市場の拡大が進んできました。

     エアバス社はボーイングにくらべて人よりもコンピューターに頼ったシステムになっているのだそうです。広島空港は逆向きからしか自動操縦による着陸ができなかったようで、今回も逆側から進入していれば、という声もあります。そのエアバスもドイツのように操縦者が悪意をもって飛行機を墜落させるということまでは想定していなかったようで、まさしく想定外。

     機械は定められた目標をルールを守って忠実に遂行しようとしますが、時には故障する。機械の信頼性が低かった時代にそれをカバーしようと、人間は奮闘してきたわけですが。人にはミスもあれば時に悪意もある。

     コンピューターは大容量化高速化並列化が進行して信頼性が格段に進歩してきました。人工知能ということで、たいていのボードゲームでは人間は機械にかなわなくなっている。いっそのことなんでもかんでも完全に機械任せにしてしまえば、とも思ったりします。

     でも機械の弱点をつく悪意を持った人間が扱うと、まだまだもろい。というのを示したのが今回の電王戦の結末だったわけです。別にウィルスを発動させたわけではないので悪意といってしまうと阿久津八段には申し訳ない気もしますが、今世紀、安全に関しては善意のコンピューターが悪意の人間と戦うという構図になりそうです。

     このあと悪意のコンピューターが出てくると、こわいSFの世界がはじまるわけですが・・・。
    いずれにしても2001年宇宙の旅は人工知能と人間の未来を描いた先見的なストーリーだったと感心するわけです。

     
    評価:
    アーサー・C. クラーク
    早川書房
    ¥ 864
    (1993-02)
    コメント: 古くは中華航空事故とか今回のジャーマンウィングの事故とか、電王戦ファイナルの結末とか、人間と人工知能の戦いという意味では先見的なSFだったなあと思うわけです。

    | SF | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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