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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」読了
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     昨日ですが名人戦効果か久しぶりに日アクセス2000を超えていました。ほぼ一日家ですが「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読了。
    実は連休前から電車の中などで少しづつ読んでいたのですが、最初まあいつもの村上節だなくらいで特にどんどん読みたいという話でもなくて、連休中には一時所在がわからなくなって結局寝室で発見したのですが、昨日家で読み出したところ半分を過ぎたあたりでストーリーが進みだし、一気に読んでしまいました。

     まあ青春の挫折と回復みたいなお話ですが、面白かった。だいたい中だるみ気味だった灰田と緑川のお話とか、いらなくねぇという感じです。死のトークンの話とか結局結末がなにか複線につながっているわけでも無さそうだし。

     高校時代の友人と16年ぶりに次々に会いに行くあたりから、真相が明かされ始め、最後はフィンランドまで行ってクロとあうところがこのお話のクライマックス。フィンランドの湖畔のサマーハウスを舞台に、ご主人が気を利かしたりして、ハグしてというあたりはちょっとぐっと来ます。

     このクロさんがノルウェーの森の緑で、シロが直子なんだなと、そして沙羅がレイコさんかな。ノルウェーの森でも緑はわたし緑って名前なのに緑が似合わない、おねぇさんは桃子でピンクがすごく似合うのに、みたいな話をしているので、色彩の着く名前というのは前から村上さんの関心事だったんですね。

     結局、みんながあこがれる美人タイプの女の子より、人間的で愛嬌のある女の子のほうが勝つ、みたいなところはノルウェイの森と同じで、女性ファン獲得には良いのかもしれません。

     あと、少しネタバレですが、夢の中で起きたことが現実とつながっているかもしれない、というのは1Q84にも通じます。

     村上春樹ももう高齢者の仲間入りだと思うのですが、渡辺淳一が歳とともに老いの風景を描いていったのに対して、あくまでもストーリーは20代からアラフォーくらいまでが中心で、老いというのは村上美学には無いんですかね。

     作中出てくるル・マル・デュ・ペイですが、あたけは知りませんでした。ベルマンの演奏ということでヒットするのはこれ。
    ブレンデルのものは削除されていました。  


    高校生の女の子が好んで弾くというイメージではありません。

     せっかくフィンランドのしかもシベリウスの生家のある町まで行くので、シベリウスのピアノ曲も取り上げてほしかった気がします。



     これは舘野泉の樹の組曲。写真は片手っぽいですが両手で弾いていたころの演奏。
    評価:
    村上 春樹
    文藝春秋
    ¥ 1,836
    (2013-04-12)
    コメント: ずばり、面白かった。半ばあたりから面白さが加速して、最後は希望と余韻を残して終わる。

    | 音楽 | 17:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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