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土星マンションのハードSF的考察
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    評価:
    岩岡 ヒサエ
    小学館
    ¥ 650
    (2006-10-30)
    コメント: 地上はすべて自然保護区になったため全人類は赤道上3,5000mに浮かぶリング状のマンションというかコロニーに住んでいる。そこで窓拭きの仕事をしている職人たちと窓の中の住人たちとのふれあいのお話。

    評価:
    ラリイ・ニーヴン
    ¥ 987
    コメント: いまや古典的名作。中からアーチに見えると作者が錯覚しているところが楽しい。

    JUGEMテーマ:アート・デザイン
      今日は朝元気なお年寄りたちと太陽熱飛行船の打ち合わせ。80近いと思われる方たちですが、ipadですぐ情報を検索したり。なんかこの中にまじっていると還暦を迎えてようやく大人の仲間入りをしたような錯覚に陥ります。40,50はまだガキのうち、というのは超高齢化社会では普通のことのような気がしてきました。

     午後はいろいろお買い物。酒量販店のはしごでベルギー系第三生のナンピン買いをしてしまいました。

     アメリカではまた銃乱射事件。今度は小学校で26人が犠牲になって例によって犯人は自殺。銃規制がいつまでたっても出来ない社会ははっきり言って未熟な社会ですね。ひいては軍備を廃絶できない人類社会もそうですが。

     人類の未来ということでは先日造形大図書館の蔵書で読んだ「土星マンション」の話を書いておかないといけません。木曜に造形大で学生の製図室においてあったわけです。

     タイトルに惹かれて読んでみると、まず地球の話。何世紀かわかりませんが、地上はすべて自然保護区に指定されて立ち入り禁止になっています。でみんなどこに住むかといえば地上35,000mの成層圏に浮かぶリング型の都市。

     いつから土星に飛ぶ話になるのかなと思って読んで行っても延々とこのリングワールドのお話で、要するに土星の輪のようなひとつのマンションという意味でタイトルになっていることが分かりました。

     作者は岩岡ヒサエさんという方で、この高い場所で窓拭きをしている下層階級の人たちのなかなか細やかなおはなし。外気が零下40度だとか気圧が低いとか一応ハード的なスタディーはしてみえます。

     テラメリーゴーラウンド構想と同じ成層圏都市という意味で興味深々で読んだわけです。

     リング状の構造物を地球の上に作ると重力がつりあって宙に浮くのも理にかなっています。でもちょっと考えるととんでもない圧縮応力がかかりそうです。ざっと計算してみると軌道エレベーターよりはずっとハードルが低く、炭素繊維複合素材でできそうです。

     このリングはおおまかに三層構造で、中層がいわゆる街になっていて、学校やショッピングセンター、鉄道もこのフロアに通っていて、牧場なんかもあります。

     そして中層から上の上層がお金持ちの住む住宅街。大きなトップライトがあり明るいのですが、ここに立ち入るにはセキュリティーチェックがあります。

     中層から降りていく下層が文字通り下層階級の住宅街。なんとなくスラム風です。バラックのような木造の高層アパート群の街中には屋台があったり。さらにその下は発電所などの施設になっています。

     このリングの直径は見た感じ200mくらいと踏みました。各層の高さは60mくらい。最下層のインフラが20m。

     するとリングの延長は4万km強なのでワンフロアとすると高々8000平方キロ。三層だとすると上下は合わせて1.5倍と考えて2万平方キロ。

     ここに今と同じ70億人が住むと一平方キロあたり3万5千人ですか。一人当たり28.5屬呂舛腓辰噺靴靴さいします。

     住んでいる人はみんななんか日本を引きずっている。きっとリングをまわっていくとそれぞれの経度に応じた住み分けになっているのだと思いますが、すると日本とオーストラリアは同居しないといけません。まあちょっとずらして住めば問題ないか。

     下層のスラムの木造で思ったのですが、天然素材はかえってこの世界では贅沢なんではないですかね。あと窓さえきれいなら多少日が当たらなくても地球が眺められる下層のほうが人気がありそうな気もします。

     オフィスビル風に窓拭きの専門家をよばないていけないスタイルではなく、マンションならバルコニーに出て拭ける様なすたいるにすればいいと思ったのですが、気圧差が問題なんですね。

     今の旅客機の三倍くらいの高度なので1/100気圧くらいになっています。外壁や窓は平米10tの内圧に耐えないといけないので簡単に窓を開け閉めは出来なさそうですね。なるほど窓拭き職人が要るかもしれません。

     ただこの外壁がモノコック構造だとするとリングの軸方向の強烈な圧縮と円周に沿った強烈な引っ張りに同時にさらされるわけで、この二つの力は分けたほうがよいかも知れません。

     窓拭きロボット開発の話も出てきますが、このくらい科学が進歩していればあって当然のような気がします。あいかわらず階層格差が大きな社会を描いていますが、ここまでひどくなくても格差はなくならないと思います。

     そして世界がひとつのマンションになったわけで、どこか一部でも壊すとリング全体の破滅なので、当然軍備はなくなっていることでしょう。中層階にはリニアモーターカーとかいくつかのランクの特急列車が欲しい気がします。やはり直径は500m、できればくらいは欲しい。時速500kmで走り続けると二日で行けないところはなくなるので飛行機は要らないでしょう。そうかこれは中層ではなく真空に近い外部を通せば空気抵抗はなくなります。

     ついでにこの地球サイズのサイクロトロンを併設すると大発見につながるかもしれません。ついでにミューオンを量産して核融合も簡単に出来るようになるかも。

     というわけでハード的に突き詰めると夢が広がります。
    | SF | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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